今田舎に住んでる多くの方も、街にいる方たちはもっとですけど、自給自足の実際のリアリティを持っていません。
少し自分でやるとわかるのですが、例えば薪で煮炊きから暖房までする、これ一度やってみてください。
1日のうち結構な時間をこの薪作りに充て蒔く手はなりません。
昔話の始まりとして昔よく使われていた言葉に「昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山に芝を刈りに行き、おばあさんは洗濯」、こんな感じですが、おじいさんは日常的にやまにしばかりに行かなければならないのです。
芝というのは山にある枯れ枝とか,細い木の事です。
木を切り倒して斧で割ったりなんてのは最近の事なんですよ。
じいちゃんとばあちゃんだけの生活で、太い木を切って、それを家まで運んで、また斧で割るなんてことはできないのです。
また炊事洗濯だけでも結構時間はかかるんですよ、炊事は料理の時間だけではないんですよ、材料を作ったり、運んできたり、保存したり。
ほぼ日常の食べる、寝る,着る。つまり衣食住でほぼ毎日が暮れていくのです。
それも朝から夜まで働いて、ましては一人ではほぼ不可能です。
試しにナイフ1本だけ持って、山に入って1週間生活すればじゅうぶんなリアリティができると思いますが、げたでもこれはできません。
ただ大変なのは理解できます。
このように自給自足は一人とか少人数ではできません。
昔はシステムができていましたから何とかやれていましたが、今はそのシステムは崩壊してます。
このシステムを再構築していかなければならないのです。
それで小さな共同体からスタートするのです。