前回奥地の山の自然林への復帰について質問しましたが、現状では難しいとの回答だったと思います。
しかしながらこの奥地の山を自然林に戻すというは、非常に重要なことであります。
大鹿村は自然が豊かな村であるといわれていますが、人工林は自然ではありません。
拡大造林期に植えれるところはとにかく植林するということで、本来植林に向かない場所や,奥地の出しの悪いところまで植林してしまった結果です。
前回の質問の後いろい調べてみました。
そして見つけたのが植えない森作りです。
本来木を伐採したら植林するのは当たり前と考えられてきました。
しかしながら日本は雨が多いので、木を伐採した後そのままにしておいたら森は自然に回復するというのが植えない森作りの基本的な考えであります。
伐採した木もそのまま放置します。
木を放置することで。動物の食害から守ります。
山を自然に戻すのに人工的に対応するから失敗するのです。
自然に戻すには自然に任せればいいのです。
例えば私の畑がある大池地区では、牧草地跡地は何もしてないところは木が復活してます。
また林道わきの道端もあれだけ鹿がいるのに栗,ナラをはじめいろんな木が生えています。
このように自然放置しておくと山は自然に回復していくのです。
すでに林野庁は2011年に国有林を杉の人工林からブナなどの広葉樹の本来の植生に戻す事業を始めてます。
場所は群馬県みなかみ町です。
約200ヘクタールをモデル地域に指定して杉を根元から伐採し、植林はせずに自然の力に任せてブナやミズナラなどの広葉樹の林に回復するのを待つ。
杉花粉を減らし、クマなどのエサになるドングリを増やす一石二鳥の効果が期待できるということだそうです。
林野庁は2004年より日本自然保護協会、東京農工大学らとともに人工林200か所を調査して、人工林の伐採放置では自然林から距離が近いほど本来の植生に戻りやすいこと、数十年で植生が回復するとの試験結果を得たそうです。
村の山もこのまま何もしないよりも、自然が回復し、動物と人間のすみわけができる山にしていくのに、この簡単な方法を試してみてはいかがかと考えますが、村長はどう考えますか。